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ダメダメ猫ス☆大奮闘記~閑話なの。




「つめがのびてるの」


いつものように楊ぜんにだっこしてもらってごろごろしていたらつめが服に引っ掛かったのだ。
楊ぜんはそれを優しくはずしてくれてちょいちょいとわしの小さいつめをつつく。

「結構猫の爪って危ないですよね・・・切りましょうか」
「や、やだっ」

ぱっと両手を後ろに隠すと無防備になってしまったわしに楊ぜんがちゅっとしたの。
慌てて手で口をおさえるけどそれを待ってましたとばかりに両手がぎゅっとつかまれて、めってされる。

「どうして?望はいい子だからこれくらい平気でしょう?」
「にゃぁ・・・う~・・・><。やなの!痛いからやなのだっ」

ぱちってつめを切るときの振動とどこまで切っていいかわからないのがやなの。
そう言うと楊ぜんは笑って猫みみと頭を撫でてくれた。

「じゃあお風呂に入ってから切りましょう?そうすれば柔らかくなって切りやすいですし、僕が切ってあげますから」
「お風呂・・・一緒にか?」
「もちろんv」
「・・・・いや!」

どうしてですかと少し尖った口が言ってるが、昨日のことをまさか忘れたとは言わせんぞ!
またお風呂であんなこととかこんなこととかわしにイタズラするに決まってるから嫌なのだ。
・・・でもあわあわで髪の毛もこもこ洗ってほしかったかも・・・。あれはすきなの。

「でも一人で入るなら爪切ってからでないと。身体洗うとき傷つけちゃうといけないですからね・・ほら手だして」
「いやなの!今切ったら痛いではないか」
「じゃあ一緒にお風呂・・・」
「やだ!」

ぷいっと後ろを向いて目をそらす。
そのまましばらく何も言ってこないからそーっと振り向くと、楊ぜんが部屋から出ていこうとしてたのだ。

「・・・ようぜん・・?」
「いやいやばっかり言ってる我侭な子は嫌いです。今日は自分の部屋で休ませて頂きますので」
「・・・・!!」

怒ったの。楊ぜんがわしに嫌いって言ったの。
そんなのいやなのだ!
泣きそうなわしを置いて出て行こうとする楊ぜんに必死でおいついて、しがみついて。

「楊ぜん・・っや・・・ぁ」

でもそこまで言ってとっさに口をふさぐ。
どうしていいか分からなくて、そのまましがみつくだけで何も言わないでいると楊ぜんにふわっと抱き上げられた。
ふるふる震えているしっぽを撫でてくれたの。
楊ぜんは困ったような笑顔でわしに聞く。

「ねえ、何も言ってくれないってことは僕が行ってもいいってことですか?」
「違うのだ・・・だってっ・・やだって言う子は嫌いって楊ぜんが・・・にゃぁ・・」
「そういうときは言ってもいいんですよ?それは我侭じゃないんですから」

落ち着くように涙が溢れているわしの目をやさしくふいてくれたの。
もう怒ってないという風にキスしてくれたのが嬉しかったのだ。
でもちょっと意地悪ではないか?
わしだってやなことあるし・・・・

「もうヤダはなし。お風呂入って爪切っていいことしましょうね望v」
「・・・なんかひとつふえてる・・・」
「やだ?」
「・・・・(ふるふる)////」

でもこの強引なところはわしはいやじゃないの。


そのあと楊ぜんとお風呂はいって爪をきってもらって、でもやっぱり痛いって泣いたらやさしくやさしくいいことしてくれたの。にゃv

 

久々にやってしまったよ・・・・。
目の前に爪きりがあったもんだからついつい。
今回のテーマはやだやだ言うすーす。
楊ぜん氏が爪を切らせたい理由はあれでしょうね。
あのとき爪をたてられると背中が痛いから・・・・なんて(腐々)
あー書きやすいなぁ猫スは・・。