これは先日私がみたくだらない夢がもとになってます。 もともとのネタはパタリロから。 楊ぜんは師叔以外の男の子に手を出しちゃダメ! って方はブラウザのバックで逃げてください。 楊太ならなんでもありという寛大な方はどうぞー↓ あ、それと楊ぜんとか天化が人間界におりる時期とか師叔との会い方とか原作とは違います。 |
こんな噂をご存じだろうか。 高い高い空の上、仙人の住まう仙人界では一人の美青年がその名を馳せていた。 「楊ぜん様、どうでしょう?今晩わたしくの洞府で一緒にお食事でも・・・」 その魅力に引き寄せられるように集まった仙女達に、少々すまなそうな表情を向ける。 「申し訳有りません。お誘いは嬉しいのですが、これから人間界に降りなければならないので・・・また次の機会に誘ってくださいね」 楊ぜんと目があった仙女が一気に頬を紅潮させ、慌てて俯く。 類い希なるその才能と惜しまぬ努力で最強の力を手に入れた。 がしかし。 |
美少年キラー |
白い騎獣で空を駆け、長い蒼髪をなびかせ無意味に魅力を振りまく楊ぜんを、後ろから元気のいい声が呼び止めた。 「よっ!楊ぜんさん、ついに降りる気になったさね?」 楊ぜんの必殺スマイルに、天化は先程の少女たちと同様に頬を染めて顔を逸らした。 天化と別れた後も、楊ぜんはイタズラに目についた美少年に視線を投げかけ、頬を赤らめる様を見て楽しんでいた。 そろそろ人間界が見えてきて、楊ぜんは小さく溜息をつく。 「哮天犬あそこに見えるお城に向かってくれ」 抵抗するなら、この眼力と長年培ってきたテクでまず身体を虜にし、順に心も懐柔すればいいと、かなりよろしくないことまで計画していた。 広い中庭の中心に楊ぜんは降り立ち、哮天犬を袖の中へとしまい込む。 ドサッ!! 「!?」 背後にあった大きな桃の木から誰かが落ちたらしい。 瞬間、自分の中の時という時がすべて一瞬止まったかのような錯覚を覚えた。 「あ・・・・」 一体どの噂のことを言っているのか冷や汗が流れたが、そこは笑顔で取り繕う。 「わしは太公望だ。一応封神計画を授かった張本人で、今は周の軍師もしておる」 突然木の上から落ちてきた少年は、なんとあの太公望。 朱みがかった柔らかそうな髪に、うさぎを思わせるような頭巾。 「・・・そういえば、どうして木の上なんかに?」 苦笑しながら楊ぜんは極上の視線を向ける。 「むぅ・・・お主口うるさいのう。旦みたいだ」 太公望にはまったく効かなかったのである。 (まさかこの僕の眼力がきかないなんて・・・・・) うるさい心臓を鎮めるように楊ぜんが呼吸を整えていると、城のほうから猛スピードで何かが突進してくるのが見えた。 「ご主人ー!!こんなところにいたッスね!周公旦さんもうカンカンっすよ!」 カバのような霊獣はようやく楊ぜんに気付いたようで、太公望は呆れながら紹介する。 「こやつは楊ぜん。今日からわしらの仲間になった」 ぴるるるるという効果音を残して四不象が飛び去ったあと、太公望は楊ぜんにむかってにっと笑った。 「のう楊ぜん、これからわしが城を案内してやろう。皆に紹介するのはその後にして」 そしてまたにっと笑う。 「お、戻ってきたのう」 空を見上げて呟くその視線を追うと、一匹の小鳥が桃の木の枝にとまったところだった。 「あの師叔、もしかして巣を守るために木の上なんかに・・・?」 そういえばこの辺りは鷹や鳶などが多く生息していて、無防備な小動物はすぐに餌にされてしまう。 楊ぜんの中で、太公望へのずる賢い・怠け者という印象が一気に改善された。 そしてこの美少年キラー楊ぜん。 「師叔は、動物がお好きなのですね」 視線とセリフにはとびきりの甘さを含んで。 「うむ好きじゃv」 楊ぜん撃沈。 流石の美少年キラー楊ぜんも、天然テンプには敵わず、生まれて初めて完敗した。 |
先日日記で予告した美少年キラー楊ぜん。
くだらねぇ・・・・!と何回言いながら書いたことか。
全然楊太シーンなくてゴメンナサイ。
次からは楊ぜんさん師叔に猛アタック開始です。
果たして楊ぜんの眼力は師叔の天然テンプに勝つことができるのか(笑)
なんだか愛する漫画パタリロを汚した気分・・・(-□-;)