太「うーむ、見当たらぬのう。どこへいったのだ・・・」 天「なにこんな庭の真ん中でウロウロしてるさ師叔」 発「誰か探してんのか?」 太「いや、ちょっとのう別に気にするな・・・・あ、いた!おーい楊ぜん!」 楊「師叔、そんなに走ってこなくても逃げたりしませんよ・・・どうしたんです?」 太「これから街の様子を見に行ってくる」 楊「・・・仕事はどうしたんですか?」 太「ちゃんと終わらせたぞ!っていうかこれも仕事じゃ。では行ってくるからあとは頼んだ」 楊「ちょっと師叔、護衛をつけて行かれたほうがよいのではないですか?いつ敵が襲ってくるかもわからないですし」 太「わしはこう見えて強いのだぞ。それにすぐ戻ってくるから大丈夫だ!」 楊「じゃあ、知らない人に桃あげるからおいでとか言われてもついていきませんね」 太「ついてく」 楊「・・・・・・」 太「・・・・・・」 楊「はぁ・・・・僕も一緒にいきます」 太「む、わし一人でも大丈夫だと・・・」 楊「だってついていくんでしょ?」 太「ついていくのう」 楊「・・・・・さ、行きますよ。おいで哮天犬!」 太「あっこら小脇に抱えるでない・・・!」 発「・・・どうしてこの国の王でこの城の主が目の前にいるのに、太公望は俺に言ってかねーんだ?」 天「王さま・・・あれは楊ぜんさんに言わないと師叔にとって意味がないさね」 発「はぁ?」 |