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                |  海編
                2-2/りんご  | 
             
            
                 
                大浴場。 
                遅い時間のせいか男湯には誰一人いなかった。 
                望と楊ぜんを除いて。 
                 
                 
                 
                「一人で脱げますよね?」 
                「・・・・うむ」 
                 
                抱き上げられていた望は脱衣場に来てやっと降ろして貰えた。 
                ここに来るまでの間、幸い誰にも見られなかったことにほっと溜め息を吐く。 
                望は楊ぜんに言われるまま浴衣を脱ごうと帯に手を掛けるが、塞き止められている熱に指が震えて上手くいかない。 
                焦れったそうに帯をひっぱっても思うようにいかなくて。 
                望がもたもたしている間に楊ぜんは全部脱いでしまい、いまだに浴衣に包まれている小さな身体を背後から抱き締める。 
                 
                「僕が脱がせてあげますから、じっとしててくださいね」 
                「やぁ・・先生・・・」 
                 
                背中に楊ぜのたかぶりを感じ、ぴくっと身体を竦ませる。 
                半端に乱れた浴衣の合わせ目から覗いている望のモノは、それに負けないほど熱くて。 
                帯に掛けたはずの楊ぜんの手はいつのまにか望のモノを弄んでいた。 
                ひゃぁっと上半身を捩った望の唇を、楊ぜんが深く塞ぐ。 
                くぐもった声が静かな脱衣場に響き、下半身も淫らな音を響かせていた。 
                 
                胸の突起を上手に可愛がられれば完全に力が抜けて。 
                ふにゃっと身体を預けてくる望の浴衣を脱がしてから抱き上げ、楊ぜんは温かい湯煙の中へ入っていった。 
                 
                 
                 
                 
                「あっ・・・ん・・・センセ・・」 
                「いつもより望の中熱い・・・」 
                「先生駄目・・なのだぁ・・お湯はいっちゃ・・っ」 
                 
                楊ぜんが激しく動くたびお湯が音をたてて跳び、望のお腹の中でもたぷたぷと揺れている。 
                今日みんなで入った露天風呂で。 
                絶景の景色を目の前にして、望は手をふちに掛け下半身はお湯の中という格好で攻められていた。 
                浴室に甘く湿った声が反響し、肌は熱く火照って上気している。 
                楊ぜんは全面をぺたっと望の背中にくっつけ、ゆっくりと掻き回す動きへと移っていった。 
                 
                「やぁ・・あん・・熱・・」 
                「僕も熱いですよ・・・望の中の熱と僕の熱で・・・この中は溶けてしまってるかもしれませんね?」 
                「っ・・ひゃぁ・・!」 
                 
                再び激しい動きに変わり、望の細い身体がビクッと跳ねる。 
                前後にガンガン揺すられて胸の突起は浴槽のふちで擦られ、下半身のモノが時々浴槽を突く。 
                3ヶ所同時の刺激は望を追いつめるには充分で。 
                きゅうっと楊ぜんのモノを締め付け、果てようとしたがそれは叶わなかった。 
                 
                 
                「・・!やっ先生・・・手離して・・!!」 
                「ダメ。ここで出してしまったらお湯が汚れてしまうでしょう?」 
                「だって・・ぇ・・・あっ・ぁ・・」 
                「もう少し我慢してくださいね。後で気持ちよくしてあげますから」 
                「ん・・ん・・やぁ・・・」 
                 
                望のモノは楊ぜんの手によってぎゅっと握り締められ、熱の解放を塞き止められていた。 
                苦しい快感だけが身体を支配する。 
                熱を持て余したまま揺さぶられ続け、感じるポイントを突かれれば大きな声を出してしまい頬を染める。 
                しばらくして一度深く突かれたかと思えば途端に広がる熱いぬるぬるとした感触。 
                望はそれを受けとめ、涙の滲んだ瞳で必死に背後の楊ぜんを見上げた。 
                 
                「先生・・早く・・早く・・」 
                「・・・可愛い」 
                 
                望の中から未だ熱を持っているモノを抜いてやり、湯船の外に出る。 
                楊ぜんの手はもう望のモノを離れているが、それだけでは解放なんてできなくて。 
                早く、と擦り寄ってくる望を楊ぜんは仰向けに寝かせ、ぴくぴくと震える欲望を口に含み一気に吸い上げた。 
                同時に今まで擦り続けていた小さな入り口にも指を2本差し入れる。 
                 
                「・・・・・っ!!」 
                 
                あまりの快感に声もなく果てた望はぐったりと横たわり、薄い胸を上下させていた。 
                けれど楊ぜんのイタズラは止まらない。 
                口と指はいまだ望を刺激し続けていた。 
                 
                「先生ダメなのだ!今日はもう疲れ・・・っぁ」 
                「え?今度はシャワー攻めがいいんですか?♪」 
                 
                そんなこと言ってない〜!というセリフは楊ぜんの唇に奪われて。 
                望はホントにシャワーでイタズラされてしまった後も何度か喘がされ。 
                部屋に戻った後も楊ぜんはイタズラを止めてくれなくて、一晩中楊ぜんに弄られた望が寝不足になったことは言うまでもない。 
                 
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