僕はご主人が大好きッス。

ご主人はずる賢くて食い意地のはったアホ道士に見えるッスけど

本当は、いつも自分のことより僕たちのことを一番に考えてくれているとても優しい人。

 

だから 僕は そんなご主人が大好きッス。

 

 

 

++大好きなご主人++

 

 

 

 

 

「今日はいい天気ッスね〜」

暖かい日差しがふりそそぐ午後。僕は中庭を散歩していたッス。

ホントはご主人と一緒にしたかったけれど仕事が忙しいからしょうがないッスよ。

はあ。とため息をついてふっと中庭にある一番大きい木に目を向けてみたら、その木の影に誰かいたッス。

あっ!あれはご主人!!また、仕事ほったらかしてあんなところでさぼって・・・・・。

そういえば、さっき周公旦さんがハリセンを持ってうろうろしてたッス。ご主人を捜してたんスか。

そうと分かれば、ご主人がハリセンの餌食になる前に知らせてあげるッス!

 


「ご主人〜〜!!」

「お!・・なんだスープーか。何か用か?」

「何か用か?じゃないッス!さっき・・・・」

と、

「やあ、スープーシャン」

 

僕とご主人の会話を邪魔するように声をかけられたッス。

あの、エロエロ妖怪仙人の楊ぜんさんに!!なんで楊ぜんさんもいるんスか!?

ってゆうかいつもそうッス!ご主人のとなりにはいつも楊ぜんさんがいて・・・。そこは僕の場所だったッスのに!!

「・・・・・で、スープー“さっき・・・”なんじゃ?」

はっ!今はそんなことよりご主人をハリセンから守ることのほうが大切ッス!

「だから、さっき周公旦さんがハリセン持ってご主人を捜してたんス!

仕事さぼってるのが見つかったらきっと百叩きッスよ!!」

「む〜・・もうバレたのか。・・・しょうがないのう、スープーよ執務室までたのめるか?」

「了解ッス!」

ご主人をハリセンから守るのも大事ッスけど、これで楊ぜんさんからご主人を離せるッス!

そう喜んで、いざご主人を乗せて飛び立とうとしたとき

 

「師叔、僕も仕事手伝いましょうか?」

 

このエロ妖怪。どうしてもご主人から離れない気ッスね・・・・。でもそうはさせないッスよ。

「大丈夫ッスよ、楊ぜんさん。ご主人の手伝いなら僕がやるッス」

「でも・・・・」

「そうだのう。楊ぜん、お主は休んでおれ。仕事はスープーがいればなんとかなるじゃろうし。

ではスープー!旦に見つかる前に速くもどるぞ!!」

「了解ッス!」

勝った!!!

やっぱり、楊ぜんさんなんかより僕のほうが役に立つってことッスね!僕は嬉しいッス〜〜!!

こうして僕は、ご主人を手に入れることに成功したッス。←(なんかちがう)

 

 

 

 

 

 

 

楊 「あのカバ・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ご主人!この資料整理し終わったッス!」

「ご主人!こっちの仕事も終わったッスよ!」

「おお。すまぬのうスープー。お主がいると仕事が速く進んで助かるよ」


へへっvご主人に褒められたッス。誰に褒められるより、ご主人に褒められるのが一番嬉しいッス!

「う〜む、疲れたのう。そろそろ休憩にするかのう」

「じゃあ、僕お茶でも煎れてくるッス」

「あと桃もあれば更にうれしいのだがの?」

「了解ッス!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

執務室の窓からは、日のひかりがさしていてぽかぽかと暖かいッス。

この部屋には僕とご主人の二人だけ。


いつもは執務室にいる武王さんは、またどこかに雲隠れしていて、周公旦さんも、

今度はその武王さんを捜しに行っていて居ないッス。

だから今ここには、二人だけ。

「のうスープー。こんなふうに二人きりになるのは久しぶりだのう。なんだか、おちつくの〜」

ずずっと僕の煎れたお茶をすすりながら、ご主人。

ご主人が、自分と同じことを考えてくれていたなんて嬉しいッス!

「そうッスね!久しぶりッス。ご主人の周りにはいつも誰かがいるから・・・・・・。特に楊ぜんさんが・・・・」

 

せっかく二人きりなのだから、思い切って今まで疑問に思っていたことを聞いてみることにしたッス。

「ねえ、ご主人。ご主人は楊ぜんさんのどこが好きなんスか?」

 

ぶーーーーーーーー!!!!!

あ、お茶ふきだしたッス。顔にかかったんスけど・・・。

「な、な、なにをいきなり・・・・・・・!!!」

「いきなりじゃないッス!前から聞こうと思ってたことッスよ。で、どこがいいんスか?」

「う゛・・・・そ、それは・・・」

「それは!?」

「あ・・あやつは、強いし、頭も良いし・・・綺麗だし・・優しいし・・・・・それに、そばにおると安心できるのだ。

あの空気の中におるととても心地よくて・・・・・・。あとは、自分でも天才とか言っておきながら結構ボケた

ところもあったり、そういうかわいいところも好きだのう!」

 

 

お主だから言うのじゃぞ?と、照れたように笑うご主人。

自分から聞いたんだけど、なんだかのろけを聞かされているみたいであんまり良い気はしないッス・・。

「嫌いなとことかないんスか?」

「う〜〜む・・。ない、かのう。まあ言ってしまえば・・・・・わしはあやつのすべてが好きなのだよ」

 

そう言って、とてもとても幸せそうに微笑んだご主人に僕は、もうなにも言えなかったッス。

 

僕じゃもう、楊ぜんさんにはかなわないってことッスね!?

ご主人の中にはもう、僕の場所なんてないんスね!?

そう、心の中で叫びながら、なんだか涙ぐんできた目を見せまいとうつむいていると

「ん?どうしたスープー。拗ねておるのか?安心せい!わしはお主のことも大好きじゃよ」

と言って、頭をなでてくれたッス。

 

 

 

・・・・・・・・・・・やっぱりご主人は優しい人ッス。

 

 

 

 

 

 

がばっ!!!!!

「な!?ぎ、ぎゃあーーーーーー!!スープー・・・お主いきなり何を・・・・・・・お・・重・・つぶれる〜〜〜〜〜!!!!」

僕はうれしくてうれしくて、自分の体重のことなんて忘れて思わず、ご主人に抱きついてしまったッス。

 

 

 

 

 

ご主人のいちばんが誰でも

 

やっぱり僕はご主人が大好きッスVv

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

+お・・終わった・・・+

 

 

 

あとがき

あはは〜;;何?何ですかこれは?ス、スー×太!?スー×太!!???
・・・・ごめんなさい。やってしまいました。楊太onlyってのはどこへ行ったんでしょう・・・・(爆死)
これは・・・精神的に楊太ということで・・・・(は?)あれですよ。私の好きな楊太前提というやつですよ。
ということで許してやってください・・・・・。ダメ?(- -;;)
こんなものを最後まで読んでくださった方々・・・・・・・・・・・・・・・・ありがとうございます。

 

 

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