++必要なもの?++






「お主ドラ○もんの道具のなかでなにが一番欲しい?」

夕食後、僕が後かたづけをしていると、いきなり師叔がそんなことを聞いてきた。

何でそんなこと・・・?と思い師叔がいるリビングのほうを見ると、つけられているテレビではアニメのドラえ○んがやっている。

単純だなぁと思いながら僕は後かたづけの手を休め、リビングにむかった。

「のうのう♪お主だったらなにが一番欲しい?」

「そうですねぇ・・・・・」

「わしはな!“グルメテーブルかけ”じゃv言うだけでなんでも好きな食べ物が出てくるのだぞ?素晴らしいじゃろ。それがあれば一生メシに困らずにすむのだ〜vv」

ニコニコととても楽しそうに笑い、で、それでお主は?と顔を輝かしながら聞いてくる師叔に微笑みが漏れる。

そして師叔がちょこんと座っているソファの隣に腰をおろし、ん〜・・と少し考えて。

「僕は・・・・・どこでもドアがいいです」

「おお!それもよいのう〜。行きたいところにすぐいけて便利じゃし」

「はい。どこにいても、どんな時もすぐにあなたのところへいけますし」

どさくさに紛れ師叔の華奢な腰に手をまわし、ちゃっかり自分の方に抱き寄せる。

「む・・・・うー・・そうゆう恥ずかしいことはゆうでない・・」

珍しく抵抗しない師叔。でも可愛い顔がだんだんと桃色に染まってゆく。まったく恥ずかしがりやさんなんだから・・・・・・v

そのピンクいろの頬にそっとキスしたら、もっと真っ赤になってしまった。ホントにかわいい人だvv

「ねぇ 師叔。グルメテーブルかけなんて必要ないですよ」

「?何故じゃ?」

「だって、ずっと僕があなたにおいしいものを作ってさしあげるんですから。さっき食べた夕食だっておいしかったでしょう?」

碧の瞳をのぞきこみ問いかける。

「・・・・ふふっ。そうだのう お主がおれば食べるものには困らんな。じゃあ・・わしも一番欲しいのはどこでもドアかのう」

「ね?いいでしょ どこでもドア」




でも そんなものは僕たちにはいらないかも。

ずっとずっと一緒にいるんだし





絶対に離れたり

離したりはしないから。









end

 

 

1年前に書いたSS。
妹とドラ○もんの秘密道具話に華が咲くこと1時間・・・(笑)
その直後に書いた謎楊太文デス。
私はホントにどこでもドア欲しいです(←バカ)