ずっとそばにいて
あなたを守り続けると誓ったのに・・・。
あなたは僕の前からその姿を消してしまった。
ねぇ。
今ドコにいるんですか?



大切だから・・・   −楊ゼン−



封神計画が終了し、僕が仙人界の教主となって、約1年。
それはあなたに会えなかった日の数も示している。
僕は見た。あの時、確かにあなたは女?とともに死んだはずだ。
けれど3週間前・・・

僕はいつもどうり執務をこなしていた、
「楊ゼンさん、楊ゼンさーん!!たいへんっス、たいへんよー!!」
と、なにやらとても大変そうに四不象が飛んできた。
「どーしたんだい?四不象。なにをそんなにあわててるんですか?」
「ご・ご・ご主人が!!」
「師叔が!?」
「お師匠さまが!い、生きていたんです!!」
「あの人が、生きて・・・いた?」
「ハイ!!」

あの時僕は無償にうれしかった。
なぜだろう。なんであの人が生きてるだけでこんなにもうれしいんだろう。
自分の気持ちなのに、全々わからない不思議な感情。
でもこれだけはハッキリしている。
今すぐ会いたい。今すぐあの人に・・・
会いたい!!

ガタン!!

僕は立ち上がったあの人に会いに行こうと
「ど、どーしたっスか?楊ゼンさん。」
「ゴメンネ、四不象。しばらくココを留守にするよ。その間仙人界をヨロシクネ。
 さようなら!!」
「え!?」
振り返って、楊ゼンは二コリと笑った。
「哮天犬!!」
「ばうあう。」
「じゃ。」
「え、え?楊ゼンさん?」

四不象は驚いた顔をしていたが、そんなことお構いなし。
今、僕はあの人に会いに行く!!
その一心で仙人界から出てきてしまったが、探すあてもない。

「ドコにいるんですか?スース・・・。」

―――ーーーーーーそのころ仙人界・・・――――――――

「燃燈さん、張奎さん、たたたたいへんっスーー!!」
「どうした。四不象。なにがそんなに大変なんだ?」←燃燈
「楊ゼンさんが、楊ゼンさんが!!」
「楊ゼンが?」←張奎
「ご主人を探しに行ってしまったっス!!」
「ふーん。」←張奎
「なんでそんなに冷静なんスか!?」
「いつか・・・こうなる事がわかっていたからだ。」
「え?え?」
「仙人界は私と張奎とでなんとかしよう。心配するな。きっとすぐに戻ってくる。」
「ハイ・・・。」



「師叔・・・。」

あの人のことだ。絶対誰にもわからない所に隠れているにとがいない。
でも、いったいドコに・・・!?
苦しい。何でだろう。どーしてこんなにも愛しく思えるのだろう。
まるで、僕があの人を好きみたいじゃないか・・・!!
好き?ちがう。じゃあなんでこんなにも胸が痛い?
どーして!?

トクントクントクントクントクントクントクン・・・

いつもより大きく、早い鼓動が耳にうるさくて、
でも何かに気づいたんだ。
今気づきました。僕はあなたが好き。だからあなたがいないと壊れてしまう。
この胸の痛みが教えてくれた。
こんなにも愛しくて、愛しくてしかたがないから。
どうか、そばにいて?
そばにいさせて?
それが僕が僕である唯一の証拠だから・・・。

                                  Fin

 

 

にゃご桜様より頂きましたv
うあ〜;随分前に頂いたのに
アップが遅くなってしまって申し訳ありません;
太公望バージョンと二人バージョンとセットで頂きましたv
師叔に会いたいけど何でそう思うんだろう・・?
と不思議がる王子が初くて可愛いですv
そりゃ好きだからですよ!前世からの恋人だからだよ!(笑)
とか思わず教えてあげたくなりました。
余計なお世話だったみたいですけど〜vv